『お酒を減らす』とか『禁酒』とか聞くと、「ガマンしなくちゃいけないの?」「楽しみが減っちゃう…」と、少しネガティブでつらいイメージを持つ方もいらっしゃるかと思います。でも、実際はお酒を減らすと、毎日が今よりもっと楽しくなって、いろんな良いことが起こって、さらに健康にもなるという、お得なメリットがたくさんあるんです!
この記事の内容は、医師から固く飲酒を止められている方や、アルコールに関する診断を受けている方の健康に影響を及ぼす可能性があります。該当する方は医師の指示に従い、飲酒をしない健康的な生活の継続を目指していただけますようお願いします。
お酒を減らすと起こる良いこと
仕事の後の1杯、家事の合間の1杯、美味しいですよね。友達との楽しい時間をお酒を飲みながら過ごすのも最高!
でも、そのお酒との付き合い方を少し見直して減らすことができると、お酒を飲んでいたときには気付かなかったお得なメリットに気づくことができます。
私も毎日のお酒を週に1~2回位に減らしたところ、こんな良いことがありました!
- 体重が自然に減る
- 身体の調子が良くなる
- 美容、美肌に効果大
- よく眠れるようになる
- 不安が軽くなって前向きになる
- お酒代を他の楽しみに使えるようになる
これが何か特別なことをするのではなくて、『お酒を減らす』だけで良いのですから、超お得ですよね。
お酒を減らすと体調が良くなる

シンプルに、お酒を減らすと体調が良くなります。
- 胃がムカムカせず、食事が美味しくなる
- 二日酔いの頭痛がなくなる
- 朝がスッキリとおきられるようになる
- よく眠れるようになる
これらは、お酒の影響で身体に起きる不快な症状が起きなくなっただけ。
楽しく飲んでいたはずのお酒のせいで、実は体調が悪くなっていたなんて、悲しいですよね。
お酒を減らすとお肌の調子が良くなる

一見関係なさそうな、お酒とお肌。
お酒を飲むと、食事が偏りがち。睡眠も浅く、質が低下します。
酔って、メイクをしたまま寝てしまった、なんてことも時にありませんか?
栄養バランス、十分な睡眠、清潔に保つ、というお肌のために大切なことが、お酒を飲むとバランスが崩れてしまいます。
長年、飲酒を続けていると皮膚の老化も早くなって、シミ、シワができ、ゴワゴワで黒くくすんだお肌になってしまいます。
怖いですね…。
酒飲みならほとんどの人が経験していると思うが、寝酒をすると寝入りばなは良いが、必ずといっていいほど夜中に目が覚める。確かに酒を飲まずに寝た夜は、中途覚醒がほとんどなく、目覚めもいい。肌もつややかで、しっとりとしている。質のいい睡眠は、高価な美容液に勝るとも言える。
毎晩の飲酒で“老け顔”に!?お酒と肌の意外な関係、肌荒れを防ぐには?【専門医が解説】 ダイヤモンド・オンライン
お酒を減らすと体重も減る

お酒を減らせば体重が減ります。
『アルコールはエンプティカロリーだから太らない』
『焼酎やウイスキーは糖質が低いから太らない』
などの説がありますが、お酒はカロリーが高く、飲んだ分だけ太ります。
糖質ゼロのチューハイでも、100mlあたり50kcalくらい。
350mlで175kcal、500mlで250kcal。
ビール中ジョッキ1杯で、200kcal。
ジョッキを片手に食事をしたら、ケーキのカロリー約400kcalを軽く超えてしまいます。
アルコールと睡眠

お酒を飲むと、眠気が出てきてよく眠れるような気がします。
でも本当は、眠りが浅くなって悪い夢を見たり、トイレに行きたくなって途中で目が覚めてしまったり。
飲まない方がしっかりと眠れて、しかも翌朝の目覚めもスッキリします。
一見、アルコールの「寝付きを良くしてくれる」効果については有用とも考えられますが、実際にはそう上手くはいきません。アルコールを連日摂取すると、当初得られた寝付きまでの時間の短縮や、睡眠前半の深い睡眠の増加といった変化は数日程度で消失してしまいます。
お酒を飲むとぐっすり眠れる? NCNP病院 国立精神・神経医療研究センター
アルコールを減らすと不安も減る
不安な気持ちも、お酒を飲むと気分が良くなって不安を一時的に忘れることができます。
「よし!明日からは元気に頑張るぞ!」と思っていたのに、また不安になる、またお酒を飲む、となっていませんか?
ストレス解消で飲んでいたはずのお酒が、不安な気持ちをもっと不安にさせているかも知れません。

アルコールが脳に与える影響が、段々と飲まないことで不安になるように働いてしまいます。
“不安だから飲んでいる”と思っていたら、実は”飲まないから不安”、に変わっていることに自分では気付けません。
お酒を減らすと不安な気持ちも軽くなり、ストレスをお酒で解消する必要がなくなります。
定期的に飲酒後の不安を経験している人は、アルコールを控えるべき兆候だと受け止めたほうがいいかもしれない。「アルコールのような物質を体内に入れないようにすれば、その分だけ、飲酒の結果に苦しめられる可能性は低くなるのですから」とキム氏は言う。
お酒を飲んだ翌日、なぜ不安に襲われる? 防ぐ方法は ナショナル ジオグラフィック
アルコールで脳が縮む

『脳が縮む』って聞くと、怖いと思いませんか?
脳が縮むと、認知症などの症状が出て、記憶力の低下、感情を抑えられない、怒りっぽく暴力的になる、などの障害が現れます。
断酒を続けることで縮んだ脳が戻っていくこともありますが、確実に戻るとは限りません。
お酒はほどほどに。大量の飲酒で脳は縮むので、今日からでも減らしたほうが良いですよね。
「適量ならよい」とも考えたくなりますが、65歳以上の健常者を対象にした調査でも、脳血管障害のリスク因子となること、生涯アルコール飲酒と脳容積には逆相関がみられることも確認されています。つまり、飲めば飲んだだけ、脳は萎縮するということです。
脳を萎縮させる、毎日の飲酒習慣 アクサ生命保険株式会社
お酒を減らす経済的効果
お酒代の節約効果

お酒を減らすと、出費が減ります。どのくらい節約になるか計算してみました。
① 缶ビール/缶チューハイ 1本200円を毎日⇨週3日にすると…
・200円✕30日=6,000円 ⇒ 週3日だと2,400円 3,600円/月 節約
・200円✕365日=73,000円 ⇒ 週3日だと28,800円 44,200円/年 節約
1日1本なら、大したことないと思っても、毎日飲むのか週3日にするのかで年間44,200円の差になりました!
お酒の他にもつまみなど買う分を入れれば、実際の差はもっと大きくなりますね。
将来的な出費の節約効果
飲酒は、肝臓病、高血圧、糖尿病などの生活習慣病のリスクを高めます。
もしこれらの病気にかかってしまえば、通院費、薬代、検査費用など、年間数万円から数十万円もの医療費がかかる可能性があります。
お酒を減らして、健康のリスクを下げることで将来の医療費を抑えられる可能性が高くなります。
節約したお金で、将来も健康で楽しく、美味しいものを食べたり、趣味を楽しめる生活の方がお得ですよね!
お酒を減らす方法

それでは、お酒を減らす方法をご紹介します。
これは、私が実際にやってみて効果があった方法です。
- お酒の買い置きをしない、ボトルで買わない
- 飲んだ量や金額を記録する
- 飲まなかった次の日の体調を記録する
買い置きをしない、ボトルで買わない
シンプルに、手元にお酒がなければ自然に減ります。
どうしても飲みたい時はその日の分だけ買います。6缶パックの方が得でも飲み過ぎたら意味がありません。
大ビンや紙パックなどもダメです。「あと1杯飲もうかな」と、つい飲みすぎてしまいます。
飲んだ量や金額を記録する
飲みたい日は飲むのですが、どのくらい飲んだのか記録すると後で見返せます。
手軽に楽しく記録できるアプリを使うのもおすすめです。
【禁酒マン】 このアプリはとてもシンプルで、毎日の記録が簡単にできるのが良いです。無料で使えます。

飲まなかった次の日の記録をする
これが一番大切。飲まなかった次の日の目覚め、体調、睡眠、怠さなどを記録します。
飲まないことで身体や気持ちにどんな変化があったかを書いていると、少しずつ飲まない方が良い事がわかってきます。
「飲んじゃった」と凹むのではなく、「飲まなかった」ことを自信につなげていくことができます。
お酒を減らすと得しかない理由
お酒を減らすと、得しかない理由は
- 睡眠、体調、お肌、全部整って調子が良くなるから
- 脳が縮んでしまうのを防げるから
- お金がかなり節約できるから
今日から、お酒を飲まない日を作ってみませんか?
いきなりお酒を断っても良いですが、まずは週に2,3日を飲まない日にしてみるのでも効果があります。
お酒を減らして、得しちゃいましょう!