知らないと不安な精神科での入院生活【スマホは持てない?】

精神科へ入院すると、どんなふうに過ごすのか知りたいですよね。

精神科での入院で1日の過ごし方を知っておくことで、入院生活のイメージが持てるのではないかと思います。

身体の治療では、検査や治療のスケジュールが初めから決まっていることが多いです。

精神科の治療は、毎日の生活の中で少しずつ進められていきます。

この記事では、精神科の1日の入院生活をお伝えしています。

今まで入院をしたことがない方、入院をお考え中の方のご家族の方のお役に立てると嬉しいです。

  • 精神科の1日は、食事、適度な活動、睡眠が中心。
  • スケジュールはゆっくり。毎日検査や治療が入っているわけではありません。
  • まずは休むのが優先。その後は少しずつ退院に向けて準備をします。
  • 入浴、散歩、買い物などを楽しむこともできます。
  • スマホの持ち込みにはルールがあります。

こんにちは!私は精神科現役看護師のなおと申します。

20年以上、精神科に勤務してきた経験を通じて得られた情報を、精神科を利用する方、ご家族、看護師へ向けて発信しています。

もっと身近に!もっとオープンに!を目指して、なるべくわかりやすい記事を目指しています!

目次

精神科入院中のスケジュール

1日の過ごし方の例

まずは、1日の過ごし方です。

これは一例です。病院や病棟などでそれぞれ特徴や違いがあります。

 6:30 点灯

 7:00 朝の検温、採血など

 8:00 朝食、朝の配薬

 9:00 ラジオ体操、検温

10:00 散歩、買い物作業療法

12:00 昼食、昼の配薬

13:00 散歩、買い物、作業療法

18:00 夕食、夕の配薬

20:00 就前薬の配薬

21:00 消灯

このような感じで、わりとゆっくりとしたスケジュールです。

病棟ごとの特徴

閉鎖病棟

閉鎖病棟の場合、一日を通して出入り口が閉まっています。

「じゃあ退院までずっと出られないの?」と言うとそうではありません。

時間や範囲を決めて、その中で病棟の外に出て買い物や散歩をすることができます。

また、許可が出れば外出や外泊も行けます。

あまり具合が良くない時期には安全を優先するために、医師の指示により病棟の外に出られない場合もあります。

開放病棟

開放病棟の場合、夜間以外は出入り口の鍵が開いています。

時間は病院によって違いますが、鍵が開いている時間帯は自由に出入りができます。

病状によっては、開放病棟でも病棟から出ないようにと医師から指示がある場合がありますが、出入り口は開いているので約束を守れるかどうかにかかっています。

開放病棟では、自由な代わりに自主性やルールを守ることが重要なので、ルールや指示を守れない場合には、やむを得ず閉鎖病棟に移っていただく場合があります。

準閉鎖病棟

閉鎖病棟と開放病棟の真ん中なので、出入り口が開いていても時間が限られていたり、自由に出入りできるけど、看護師の部屋を通る必要があるなど多少の制限があります。

その他の専門病棟

専門の治療をする病棟です。アルコール依存症、認知症、児童、医療観察、薬物依存症などがあります。専門の治療が必要なので、国立、県立、大学病院などの大きな病院にあることが多いです。

専門の治療プログラムがあるので、曜日や期間を決めてプログラムに参加します。

プログラムに合わせて、外出や外泊の日程を調整する必要があります。

スマホは持てるの?

スマホや携帯電話を入院中に持ち込みができるかどうかについては、許可されていない病院も多いようです。

許可があれば持ち込める病院でも、使用についてのルールがあります。

ルールがある理由

盗難、壊される、無断で使われるなどのトラブルが予想される。

写真や音声をSNSへ投稿するなどで、他者の個人情報が漏れる恐れがある。

スマホの登録情報やSNSを盗み見られて個人情報が盗まれる恐れがある。

夜間の使用で他の方の睡眠の妨げとなる恐れがある。

などが挙げられます。

どれも本人の責任とモラルの問題なのですが、それが難しい方もいらっしゃるのが精神科の入院生活です。

とはいえ、公衆電話から連絡するにもスマホを見ないと番号が分からなかったり、LINEで連絡を取っていたりと、スマホがないと困る方も多いと思います。

スマホを持ち込むときの注意点

可能なら入院する前に、病院へスマホの持ち込みが可能かを確認しておくことがおすすめです。

また、入院中に連絡先を交換すると、あとでトラブルになることがありますので、慎重にお願いします。

ラジオ体操はしなくちゃいけないの?

すべての精神科の病院で、朝起きたらラジオ体操をするということではありませんよ。

全くやらない病院もありますし、やっていても自由参加が多いのではないでしょうか。

「精神科に入院したらラジオ体操」ってことはありません。

精神科でラジオ体操をする効果

誰でも知っていて取り組みやすい

年齢に応じて無理なく参加できる

セロトニンの働きを促進する

不安やイライラを軽減する効果がある

毎日行うことで生活のリズムが作れる

といった効果があります。

たった3分間で良い効果が得られるので、良い習慣として続いているのですね。

薬は1列に並ぶって本当?

映画でよく見かける精神科を象徴する場面で、薬を1列に並んで口の中に入れるという場面を見たことがある方も多いのではないでしょうか。

時代の流れとともに、こうやって薬を口に入れる方法は少なくなってきていると思います。

私が看護師になったばかりの20年以上前には、確かに並んでお薬をお渡しして、中には口に入れて飲んでいる方もいらっしゃいました。

薬を並んで飲むのは変!

精神科の治療は薬を飲むことが大切です。ですが、薬を飲むことが嫌なのは誰でもありますし、本当は病気ではないと思いながら入院している方もいらっしゃいます。

飲みたくない、飲む理由がわからない、というままで入院中に無理をして飲んでいても、退院後には中断してしまいます。

精神科の治療では、退院後に再発しないことがとても重要です。

そのためにも、入院中から納得して薬を飲めることが今では重要とされています。

病院などによって方法が違うので、まだ1列に並んで口に薬を入れるところもあるのではないかと思いますが、減ってきているといえます。

個人的には1列に並んで薬を飲むのは変な風習だと思います。

作業療法って何をするの?

精神科の日中活動で大切なのが作業療法です。

作業療法とは、リハビリのひとつです。

身近な手芸や工作、音楽、ゲームなど色々な方法で、機能を回復するためのプログラムを提供します。

リハビリというと、身体の機能回復の方を思い浮かべる方が多いかと思います。

作業療法は、身体だけでなく心理的な面や人間関係にも働きかけます。

入院中だけでなく、退院後にも作業療法に通う方もいらっしゃいます。

楽しみながら、健康や人間関係、生活の困りごとをより良くできます。

買い物は何が買えるの?

入院中の楽しみのひとつが買い物です。

病院の中の売店では、食べ物、飲み物の他、生活に必要なものも買えます。

最近では、みんなが知っているコンビニが売店をやっている病院も増えました。

病院のご飯だけだと物足りない!あれもこれも食べたくなっちゃいます。

あまりにも買いすぎてしまうと、お小遣いが足りなくなってしまいます。

場合によっては医師や看護師と約束事を決めて買い物をすることもあります。

買いすぎ、食べすぎにはご注意くださいね。

外出や外泊は?

入院中の外出や外泊は、主治医の許可が出れば可能です。

病状が落ち着いて退院をする前には、自宅への外出と外泊はとても大切です。

病院ではスタッフがいつもサポートしていますが、病院の外でも落ち着いてすごすことができるか、退院したら困ることはどんなことかのイメージを確認することができます。

外出外泊に必要なもの

  • ご家族と同居の方は、ご家族と日程、送迎の相談をする
  • 単身の方は、行き帰りの交通や費用の予定を立てる
  • 主治医や担当の看護師、ソーシャルワーカーを計画を立てる
  • 整ったら申請書を書いて提出する

外出、外泊をする前の準備はこのような流れになります。

病院によって違いはありますが、自分一人で決めずに相談しながらすすめることが大切です。

こんな外出外泊は難しいかも!

絶対に無理ではありませんが、このような目的だと許可が出ない場合があります。

  • テーマパークや遠くへ遊びに行く
  • 友達を同伴者にして外出したい
  • 彼氏彼女とのデート
  • 学校に行く、出勤したい

外出、外泊も治療のひとつなので、退院や治療に必要なものでないと許可が難しい場合があります。

また、仕事や学校が気になる方もいらっしゃるかと思いますが、ストレスから離れるのが入院の目的のひとつでもあるので、職場や学校に行く場合には主治医などと十分に相談することが必要です。

楽しく遊びに行くのは、退院後の目標にするのがよいですね!

まとめ

  • 入院生活はゆっくりペースで、体調とリズムを整える
  • 散歩や作業療法、買い物などで楽しむ時間も大切
  • 薬を飲むことは大切だけど、強制的に飲ませる方法は減っている
  • スマホは病院によって不可、または許可制。ルールや注意点もある
  • 外出、外泊は治療や退院のためには大切
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