【こんなはずじゃなかった!】精神科に入院して後悔するワースト5

精神科に入院して後悔しないために

精神科への入院は、他の科の入院とは違う部分ががあります。

入院してから『こんなはずじゃなかった』と気付くより、後悔するポイントをおさえて入院前に準備を整えておきましょう。入院した後からは変更できないこともあるので、参考になると嬉しいです。

目次

精神科へ入院ワースト5

精神科へ入院してから後悔するポイントはこの5つ。

  1. 退院したくてもできない
  2. 持ち込める物が厳しい
  3. 外へ出られない、出られる時間が短い
  4. 入院期間が長すぎる
  5. 静かに過ごしたいのにうるさい

この記事では、5つの後悔するポイントについての説明と、どうしたら後悔せずに入院生活を開始できるのかを解説しています。安心して入院するための、お手伝いができれば嬉しいです!

精神科の入院、こんなはずじゃなかった

頭を抱える女性

よく眠れない、疲れてしまって何もせずに休みたい。入院の理由は人それぞれあります。

せっかく入院したのに思っていたのと違ったな…

と、入院してから気付くよりも、先に知っておいて準備をしたいですね。

「こんなはずじゃなかった」と、後悔しやすいポイントは次の5つです。

退院したくてもできない

拒否する医師

医療保護入院で入院をすると、入院患者本人が希望しても退院できません。

自分の意思ではなく、家族や親戚などの同意で入院する場合には医療保護入院となります。

どんなに退院したいと希望しても、家族などの入院同意者の同意がないと退院できません。

これを避けるためには、任意入院で話を進めることが必要です。

持ち込める物が厳しい

持ち込み禁止

精神科の病棟には持ち込める物の制限があります。

危険物として刃物やライターなどはもちろんですが、日用品の中にも持ち込めない物が多数あります。

ベルト、充電器、スマホ、現金など、生活に必要な物も持ち込めない場合があります。

病院や病棟によってルールが違うので、入院前に確認しておくことをオススメします。

外へ出られない、出られる時間が短い

砂時計と風景

普通の病棟とは違い、精神科の病棟は出入り口に鍵がかかっています。

主治医の許可が必要なのと、外へ出られる時間が決まっています。

外へ出られても病院の敷地からは出てはいけなかったり、行動の範囲が決まっていることが多いです。

範囲や時間を守れないと、怒られてしまうかも知れません。

入院前にルールを聞いておくか、入院後でも聞いておくのが良いと思います。

入院期間が長すぎる

青空と長い道

入院と聞くと、普通は長くても1週間くらいを想像すると思います。

ところが精神科の入院は1ヶ月、半年、1年など、驚くほど時間がかかることがあります。

精神的な治療には時間がかかるのが理由なのですが、仕事や学校を休むときや家事を家族へ頼んでおくにも、長期間になることを想定したほうが良いでしょう。

入院時に期間の目安が伝えられますが、あくまでも目安と思うほうが良いと思います。

静かに過ごしたいのにうるさい

うるさくて頭が痛い

これは他の入院患者さまがどのような方々なのかで大きく変わります。

とても静かな病棟もありますし、話し相手が見つかって楽しく過ごせる場合もあります。

しかし、精神的な症状によって、大声が出てしまう、独り言が止まらない、という方もいらっしゃいます。ときには怒り出す方もいたりして、思っていたよりもうるさい場合もあります。

「家にいたほうが静かだった…」と話す方もいらっしゃいますので、うるさいかも知れないな、と思っておく方が心の準備ができるかも知れません。

こんなはずじゃなかった!と後悔しないためには

入院前に確認したいこと

可能なら入院する病棟を見学させてもらう

病院によって対応が異なりますが、希望すれば病棟を見学できる場合があります。

見学すると雰囲気を感じることができて、部屋の感じなどもわかります。

入院で持ち込める物や外に出られる時間や許可の取り方を聞いておく

持ち込めない物がわかっていたほうが準備できます。

入ってからルールに合わせるよりも、先に知っておくほうが良いですよね。

許可があれば外に出られるかどうかも、結構大切なポイントです。

任意入院で入院したいと希望する

家族が入院を希望していると、医療保護入院の方向で話が進む場合があります。

医療保護入院が決まってしまうと、退院したくても自分の意思では退院できなくなります。

「入院したくない」と言っても自分の意思では入院を拒否できなくなってしまうのです。

任意入院で話を進めるようにしてください。

退院するための目標を主治医に聞いておく

どんな風に良くなったら退院となるかを先に聞いておくと良いです。

眠れるようになったら、とか落ち着いて過ごせるようになったら、とか、数字では表せない目標にはなりますが、入院中に何に取り組めば良いかがわかりやすくなります。

この目標を達成できていないのに強く退院を希望した場合、任意入院でも途中で他の入院形態に変更されることがあります。

ただし、そのまま退院すると自分や他者を傷つけてしまいそうな時など、場合は限られています。

任意入院だったら絶対に希望したら退院できるとは限らないのです。精神保健指定医が退院にはまだ早いと判断した場合には、72時間に限り退院を引き伸ばすこともあります。

まとめ

入院生活は、家での生活とは大きく環境が変わります。それによって気持ちを整えたり、一人で考えたり、家事や仕事などから少し距離をおいて休めることができるのも入院の目的です。

今回ご紹介したルールや入院の制度は、患者さんの安全を守るためのものではあるのですが、ルールが厳しいと感じるときもあると思います。退院を自分で決められなくなる場合がある、というのも精神科の入院では気をつけておく必要があるポイントです。

多くの方が入院して治療を終えて、元気な笑顔で退院されていくのを見てきています。入院でしか治療できない場合もあります。どうか後悔しないで入院生活をスタートして欲しいと願っております。

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