精神科で働きたいけど不安のある方へ

精神科での勤務を考えていらっしゃる看護師の皆様の中には、心配で悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実際に、内科や外科、救急などで多くの経験を積んできた方でも精神科での働くとなると、「大丈夫かな?」「うまく対応できるかな?」と不安になる方もいらっしゃいます。

結論から言えば、看護師の力を発揮してじっくりと患者さんと関わりたい方にこそ精神科はおすすめです!

  • 精神科に転職をしようか迷っている
  • 新卒、ブランクがあるなど、経験がないから難しいのではと悩む
  • 他の科での経験がいかせないのが心配

このようなお悩みがありませんでしょうか?

他の科での経験が豊富な方が、転職で精神科にきて頂けたら嬉しいです!

精神科以外の経験が活きる場面はけっこう多いですし、他の科の現状を知っている方の最新の情報を聞けるのは助かります。

また、新人の方や、ブランクがある方にとっても入りやすい環境だと思います!

精神科で働こうとされている看護師の皆様の疑問、不安にお答えします!

精神科への就職がおすすめな理由
  • 患者さんの話をゆっくり聞くこと、つらさへの共感をすることが大切
  • 精神科の勤務が長い看護師にとって、他の科での経験はありがたい
  • ブランクがあっても、精神科での勤務は再出発のハードルが低い
  • 新卒でも精神科は働きやすい
  • 精神科の経験が豊富な看護師がいるので初めてでも安心

精神科のお仕事は楽しいです。これまで精神科で働いたことのない看護師さんとも、ご一緒に働けたら嬉しいです!

目次

精神科の患者さんへの対応は、ゆっくり聞く、共感することが大切

精神科に通院、入院している患者さんへの対応が不安という看護師さんもいらっしゃると思います。

確かに、患者さんの中には気難しい方やイライラしている方も時にはいらっしゃいます。

でも、患者さんはどこの科目であっても、つらいのは同じだと思います。

誰だって、つらい時にはイライラしたり気持ちに余裕がなくなるものです。

痛い時、吐き気がある時、だるい時、熱がある時、息苦しい時など、身体の調子が悪い時はつらいですよね。

精神科の患者さんも、それぞれのつらさがあります。

気持ちが落ち込んだり、何もする気力がわかなかったり、自信をなくして不安だったり。

患者さんがつらさを話して頂けたら、ゆっくりと聞いて、どれだけつらいのかを考えます。→共感を伝える方法

ここで大切なのは、話を聞かせて頂く、つらい気持ちに共感する、困りごとを一緒に考える、これができれば大丈夫!

精神科の患者さんには特別な対応が必要なんじゃないの?とか不安に思うと思います。

でも、基本的な対応ができれば大丈夫です。難しい会話技術はいりません!

他の科での経験は、精神科でも活かせます

精神科に行くと、これまでの経験が活かせないのではないか、一から覚えなおしなのではないかと思われる方もいらっしゃるかと思います。

でも大丈夫。私のような精神科の勤務が長い看護師からすると、本当他の科での経験がある方は頼もしく、助けて頂くことが多いです。

精神科の患者さんで身体の状態が重い場合に専門科を受診することがあります。その時に経験がある看護師がいると、的確なアドバイスを頂けるのがありがたいのです。

また、そこまでの状態ではなくても、ちょっとしたことでも経験が活かせる場面はたくさん!

他にも接遇の面で他科での経験がある看護師の患者さんへの接し方に学ばせていただくことも多いです。

もし少しでも関心をお持ちでしたら、ぜひ精神科へお越しください!

ブランクがあっても大丈夫!

看護師の中でも、現在仕事をされていない方は2012年時点で全国で71万人とされています。

結婚、出産、育児などで仕事を離れたあと、ブランクがあると再就職に不安がある方も多いようです。

都道府県のナースセンターでも、再就職の支援を行っています。

厚生労働省のホームページ(看護師のキャリアと働き方 支援サイト)が開きます。→

https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/nurse/event/pg-blank.html

2025年問題に向けて、ブランクのある看護師の皆様が復帰してくださるのが切望されています。

私は精神科への再就職こそ、ブランクのある皆様の再就職に最適なのではないかと思います!

まず、最新の医療機器を扱うことは少ないので、難しい操作方法を覚えることの不安はありません。

電子カルテ化されているところも徐々に増えていますが、他の科に比べるとまだ紙ベースの病院も比較的多い傾向です。パソコンが苦手で再就職を迷う方にもおすすめです。

精神科の中には、認知症病棟を精神科としている病院もあります。介護の経験を活かすことができますし、ケアの内容をイメージしやすいのではないでしょうか。

また、人生経験を患者さんへのケアに活かせるのも精神科の特徴です。結婚や育児、介護などの大きなイベントだけでなく、失敗経験やつらかったこと、悲しい出来事などの経験があるからこそ患者さんの気持ちに寄り添うことができるのです。

実際にブランクを経て再就職した方々とも仕事をご一緒していますが、とても頼りになる存在です!

新卒でも大丈夫!

ブランクのある方に最適、とお伝えしましたが、新卒には難しいかといえばそんなことはありません。

精神科の実習では、どうでしたでしょうか。他の科では体験できない学びがあったのではないかと思います。

精神科に最初から勤務してしまうと、技術的なことが身につかないのではないか、身体を診ることができなくなってしまうではないか、と心配される方もいらっしゃいます。

ですが、精神科の経験がある看護師が必要とされる場面も、他の科においてもあるのです。お身体の具合が優れないことで精神的な症状が出ることもありますし、精神疾患をお持ちの方が他の科へ受診、入院されることもあるからです。

身体と精神、どちらを先に身に着けると良いのかは色々な意見がありますが、私は精神科から入ってきて、そのあとにキャリアアップのために他の科へ転職するのが良いと思っています。精神科で身につく対応の仕方や看護診断は、この先も変わることのない基本的なものです。医療が進歩しても人の気持ちの浮き沈みや不安への対処は変わらないからです。

精神科の病院でも、積極的に新卒を採用している病院には教育プログラムがあります入職を考えている病院のホームページをのぞいてみてください。看護部の教育体制がわかりますよ。

精神科には経験豊富な看護師がいる!

精神科の病院には必ずと言っていいほど、精神科経験が豊富な看護師が大勢います。

対応の仕方が分からなかったり、困ったときには力になってくれるはずです。

患者さん個々のことを把握していて、カルテを見なくても細かいことまでインプットしています。

個性豊かな患者さんと、それに負けじと劣らぬ個性豊かな看護師の皆様。

最初は戸惑うこともあるかと思いますが、経験の長い看護師に色々聞きながら覚えていけば、まず大丈夫と言っていいでしょう。

いかがでしたでしょうか。

精神科の仕事は、大変さよりも様々な楽しさがあります。

元気のなかった方が笑顔になって退院されたり、長く入院していた方と一緒に目標を共有して退院を目指したり、外来でも訪問でも変化を一緒に喜べるのは精神科のやりがいとなります。

患者さんとゆっくり関わりたい、看護師の力を発揮したい、そんな方はぜひ精神科へ!

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